ハードボイルド

岩代太郎の曲を聴いている。"Wonderful Days"はかつての名盤『あぐり』の「素晴らしき日々へ」を編曲したものだ。この曲の調べに合わせて、私の吉行淳之介のイメージが決まった。 ブルックリン物語 (ちくま文庫)作者:ピート ハミル筑摩書房Amazon ピート・ハ…

広報の可能性

独立起業の業態を一晩かけて考え直した。 精神保健福祉士の資格を取って、事務所を設立し、相談援助・カウンセリングを請け負う考えは棄却した。まず、資格を取るのに金と時間が掛かりすぎる。その後、企業の請負ではなく、独立して事業を営むためには、顧客…

精神保健再考

昨年末のストレスを発散しているのか、最近、食には糸目を付けない。昨日の夕食は小岩の平禄寿司で摂った。同店の寿司が御馳走かは議論の余地があるが、前日には四ツ谷の松屋で牛丼を食べたあと、小岩の菊乃屋で焼き鳥を食べた。この調子だと確実に太るが、…

原稿依頼

帰宅後、疲れ切って、コートを着たまま布団に横になった。これでは駄目だ、と思いながらウトウトしていたが、0時過ぎにようやく目を覚ました。 昨日、連載コラムの原稿依頼をした。新聞記者の私も時々、雑誌・書籍編集者に似た動きをすることもあるのだ。今…

執筆・編集・伝道

今年一年の計はすでに決まった。恐れ、慄き、鬱に襲われる時もあるが、人が自由を手にする過程において、不安は必ず附いて来るので、仕方ないことだ。芸術家として生きるためには、すべての生活を作品に従えなければならない。芸術至上主義と批判されるかも…

仕事始

1月5日。仕事始。溜まっていたメール、校正を処理していく。文化的雪かきであるが、手際よくこなすと気持ちがいい。 新年会では、WEBコーダー、DTPオペレーターの方々と同席した。 「兼子は仕事ができるんだから、辞めちゃ駄目だよ」 「今回、たまたまロシア…

隠遁生活

昨夜、酒を飲んでいたが、だんだん詰まらなくなってきたので、薬を飲んでさっさと寝た。午前4時起床。目覚めは爽やかである。 年末年始は自宅に引き籠って、文学、神学の勉強をするつもりだったが、結果的にほぼ毎日外出し、人交わりしていたような気がする…

初詣 其ノ二

柴又 帝釈天 正月2日目は、柴又の帝釈天に初詣に行った。キリスト者の私がどうして日蓮宗の寺院に参拝に行くのか、不思議に思われるかもしれないが、いろいろと事情があるのだ。 帝釈天は私の家から歩いて15分の所にある。そんな霊験あらたかな所に住んでい…

幕末から明治へ 札幌からアメリカへ

余はいかにしてキリスト信徒となりしか (岩波文庫)作者:内村 鑑三岩波書店Amazon 表題は岩波文庫版の内村鑑三『余はいかにしてキリスト信徒になりしか』の帯のコピーである。キリスト者(この言葉も内村が作った)としての内村鑑三の運命、その歴史的存在を…

教理と信仰

昨日は立教学院諸聖徒礼拝堂の主日礼拝に参列した。今年最後のミサだ。 使徒書は『ガラテヤの信徒への手紙』(3:23-25, 4:4-7)。 ですから、あなたはもはや奴隷ではなく、子です。子であれば、神による相続人でもあるのです。 当日、急遽、私が朗読者として…

レンガと蔦

立教学院諸聖徒礼拝堂の刊行物に『レンガと蔦』というものがある。礼拝堂チャペルの会衆(信徒)が中心に編集・制作している雑誌で、これまで第8号まで発行している。先のクリスマスでは、信徒、未信徒の区別なく、聖餐ミサに集い、共に祈りを捧げた人々にお…

時の事 時の業

石を擲つに時あり石を斂むるに時あり 懐くに時あり懐くことをせざるに時あり 『傳道之書』 年末の疲労と心労が重なって、鬱になってきた。会社に行き、働いているが、近頃は蒲団で過ごす時間が多い。 躁鬱は私の持病なので、今までの人生、躁も鬱も何度も経…

校了とその後

12/26 『シルバー新報』の新年号が校了した。仕事はベストを尽くしたが、虚無と孤独に襲われたので、帰路、ケンちゃんの酒場で飲んだ。 12/27 先週の休日出勤の代休として、今日の午後は代休を取得した。四ツ谷でラーメンを食べたあと、そのまままっすぐ帰宅…

伝記から小説へ

介護の業界新聞『シルバー新報』で、「福祉起業家列伝」という介護・障害福祉の若手経営者の小伝を連載している。 まんぞく介護 西谷剛様 むさし介護アカデミー 近藤心也様 そもそも、この企画は私の文学好き、特に伝記好きが嵩じて始めたのだが(もちろん、…

LaTeX and EPUB

久しぶり。いったい何日ぶりにブログを更新するのだろう。この間、会社と教会の仕事で忙しかった。特に先週まで、チャペルジャーナル『レンガと蔦』の編集作業が正念場を迎えていたので、息をつく暇もなかった。それでも、先日20日に事務所に無事納品された…

タラント

老人ホームの介護職から業界新聞の記者に転身して、7ヶ月が経つが、ようやく仕事を覚えて、楽しくなってきた。この頃はブランケット判の8頁中、6頁と7頁を任されているので、執筆に加えて編集することが増えた。悩みは尽きないが、楽しみも多い。記事ネタを…

痛風

完全に痛風である。そのために昨日、東京農業大学に取材に行こうとしたが、経堂から歩くのに辛すぎて、断念してしまった。その後、薬局でロキソニンを購入、服用し、なんとか家に帰ったが、このような激痛に度々襲われては、仕事に差支えがある。 今日は幸い…

武勲

左足の母指球が腫れている。一瞬、痛風かと思ったが、関節そのものではなく、その周りの筋肉が腫れているから、靴ずれの一種だと分かる。でも、尿酸値が高いと、関節周辺の炎症を悪化させることがあると、整形外科医から聞いたことがある。生活習慣には気を…

仕事が楽しい

10日ぶりに煙草を吸った。パイプとシガレットをそれぞれ一服。コロナやインフルエンザではないけど、咳と痰が酷かったので、自粛していたのだが、少し気持を落ち着かせたかったので、手を伸ばした。煙草に合わせる飲物はウイスキーではなく、安い赤ワインが…

他流試合

10月22日、女優の松岡みどりさんに連れられて、巣鴨聖泉キリスト教会の主日礼拝に参列した。松岡さんとは取材先で知り合い、お互いにクリスチャンであることを確認すると、「ぜひ、私たちの教会に遊びに来て」とお誘いを受けたのだ。 巣鴨聖泉キリスト教会は…

副業

今日、会社の給与明細を見たら、やっぱり、まだまだ低いなあ、と感じる。特別困窮はしていないし、殊更に遊ぶ金は欲しくないが(むしろ、酒場から足を洗いたい)、このままで良いです、とは間違っても言えない。 かといって、転職、独立が第一選択肢に入る訳…

不調

眠れぬ夜が続く。そろそろ痩せ我慢をせずに、医師から処方された抗精神病薬と睡眠薬を服用した方がいいだろう。先週まではけっこう強気で生きていたので、この落差には驚いている(その時も睡眠時間は短かったが)。体力が落ちて、鬱になると、原稿を書くこ…

編集の楽しみ

昨日は取材が1件あった。先日、私の書いた記事を読んだ社長は、私のことを「記者」として認知してくれたようだ。30分の取材が終わると、社長は私にたまたまその場に居合わせた、医療福祉業界で野心的な取り組みをしている人物を二人紹介してくれた。人が人を…

在宅勤務

昨日、取材中に咳が止まらず、帰社するも半ば強制的に半休になり、家路に就いた。途中、咳がひどくて、飯田橋で途中下車した。 抗原検査はマイナス。ただの風邪かもしれないし、もしかすると、アレルギー性の喘息かもしれない。定期的に発症するようなら、内…

空虚感の正体

「今、何の仕事をしているの?」と訊かれたら、私はためらうことなく、文筆家ライターではなく、編集記者ジャーナリストと答えるだろう。原稿を書けば足れり、というような仕事ではない。執筆のスキルは重要であるし、核であるが、それ以上に編集のスキルと…

チャペルバザー

10月15日、立教大学のホームカミングデーおよびチャペルバザーが執り行われた。 私はカレーライスの玉ねぎ3kgを切り、炒めることで、細やかながら貢献した。自宅で予め行い、大学に持っていくのだが、京成線と山手線の車内は、玉ねぎの臭いでムンムンしてい…

安房鴨川

連休2日目。安房鴨川にある会社の同僚の別荘に泊まりに行く。途中から来た私は釣りやバーベキューに参加できなかったが、酒宴には加わることができた。ウイスキーを2本持参し、夜明まで仕事や哲学を語り合う。別荘には裏山があり、そこからしばしば野猿が姿…

堅信式

昨日は芝の聖アンデレ教会で堅信式があった。私は一信徒として、また「チャペルジャーナル」の編集記者として、記念撮影に行ったのだが、その後、月島のもんじゃ焼き屋 片岡でしたたかに飲んだ。普段、飲みなれない芋焼酎を飲んだためか、今日はいささか頭痛…

荷風の遺産

職場でキーボードを敲いていると、私達の会社を担当している保険のお姉さんが近づいてきた。 「貯蓄・投資に興味があると聞きましたけど、30年積み立てて、満期が来て受け取れる個人年金があるんですけど、いかがですか?」 「30年積み立てるとすると、私が…

木枯らしと紅茶

午前2時に目を覚める。スーツを着たまま寝ていた。身体が冷えている。不意に紅茶が飲みたくなった。近所のセブン・イレブンに出かける。道すがら神社の前では木枯らしが吹いていた。 セブン・イレブンでは私よりも若い、20代後半のメガネを掛けた女性が夜勤…