断眠療法

夜勤2日目。睡眠薬を飲んだが、一睡もできずにこの時間を迎えてしまった。

もう、睡眠薬、いらないんじゃね?

眠りたいときに寝る。寝れないときは文章を書き、本を読み、酒を飲み(飲んでも眠れない)、あるいは何もすることがなければ、布団でゴロゴロするなり、静かに暗闇に横たわればいいのだ。

現代医学では、睡眠不足は高血圧、心疾患、精神疾患など、あらゆる慢性疾患を招くと言われている。たしかに、私達は十分に寝ていないと、息が苦しくなったり、怒りっぽくなったりする。目の下にはクマができる。身体に負担がかかっていることは一目瞭然である。

しかし、睡眠不足はネガティブなことばかりではない。現実にはネガとポジの両方の側面がある。鬱病の治療法に断眠療法というものがある。徹夜をしたとき、変に気分が高揚して、多弁になった経験はないだろうか?そう、睡眠不足は躁状態をもたらすのである。しかし、ハイのあとには必ずローが来るものである。睡眠不足が鬱を招くこともまた事実である。なので、この治療法はあまり普及していない。

それでも、私は躁転して、今日の夜勤を乗り切りたいのである。