昨日は私の仕事納めだった。「私の」というのは、職場は365日24時間稼働しているけど、年の瀬の30日と31日はお休みを頂戴しているのだ。偶然かもしれないが、シフトを組んでくれたボスには感謝したい。埼玉県鴻巣の実家に帰省して、久しぶりに家庭の温もりを満喫するのである。
再び職場の話に戻る。
今月で同じフロアの指導者と、同じ職業訓練校の先輩が退職する。聞いてみると、夜勤で相当身体に負担がかかっていたらしい。特別養護老人ホームの夜勤は苦しい。昼夜逆転して昼間の社会生活から疎外されるし、コールでガンガン追い立てられて精神的に疲弊してしまう。私もこの頃、不眠の傾向が甚だしくなってきた。特に夜勤明けの昼間に眠れないのが苦しい。当日も夜勤なのに。規則的な生活リズムなど望めなくなる。夜勤をしてよかったことと言えば、徹夜に強くなったこと、それと、夜の世界が見えたことくらいだろうか。私は声を大にして言いたい。夜勤で働き続けることは人生を日陰者として生きることである、と。
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二人の先輩の門出を祝福したい。新しいことを始めるには勇気と決断が必要である。人間の歴史は終わりと始まりの連続である。『フィネガンズ・ウェイク』の一節「終わり始まり(fin again)」