飲酒と痛風

夜勤中、左足の母指球が痛いことに気づく。これで2回目、おそらく痛風だ。去年の12月だろうか。その日も夜勤中に同じ所を痛めた。母指球が痛いと踏んばれないから、冷や冷やしながら利用者をベッドから車椅子に移乗した。びっこを引きながら、やっとの思いで帰宅。靴下を脱ぐと赤く腫脹している。苦痛で親指がなくなる感じがした。

午後、整形外科を受診すると、関節炎と診断された。偶然、持ち合わせた健康診断の結果を見せると、高い尿酸値が症状を悪化させているという。いま思えば典型的な痛風の症状だったと思う。普段、高たんぱく、高脂質の食事を好んでいるが、最大の原因は飲酒ではないか。ビール、ワイン、ウイスキー、何でもやる(ハイカラ趣味なのか洋酒好きである)。しかもその量が半端ない(昔はショットグラス2杯で満足していたのが、今では6、7杯はいける。ウイスキーの場合)。このままアル中になるのではないかと思う瞬間がある。

赤く腫れた母指球に湿布を貼っていたわりつつ、歩けない日常を想像してみる。街に働きに行けない。買い物に行けない。貧困と飢餓が現実味を帯びてくる。外出は私の生の基本的条件なのだ。

相変わらず眠れない日々が続くので、抗精神病薬ジプレキサを飲んでいる。それに痛風のための抗炎症薬のナイキサンが加わった。疾病は生活習慣を見直すいいきっかけになる。まだ死ぬ訳にはいかないので、しばらく酒は控えたい(禁酒、断酒はしないけれど)。