BOOKMAN

TAKASHI KANEKO

僕たちはいかに書くか

このブログの方向性について悩んでいる。いや、実際には悩んでいなくて、ブログに何を書くべきで、何を書かざるべきか逡巡しているのだ。

最近、業務委託のライターの仕事を探し始めていて、応募する際にポートフォーリオとして、このブログを案内するのだけれど、あまりに内容がお粗末だと思う。読んだ、飲んだ、吸った、病んだ、祈った、etc……。ブログのタイトルが『BOOKMAN』なのだから、大人しく書評ブログを書いていればよいのだが、それでは問屋が卸さないのだ。

ブログではなるべく、私生活プライヴァシーを極端に排した文章を書きたいと思うけど、私性プライヴェートを極端に排除した文章は面白みに欠ける。無個性な、のっぺらぼうな文章は読んでいて白けてしまう。人が文章を読む動機には醜聞ゴシップ的な要素が必ずあって、そこには人間に対する興味、人間に対する愛が惜しみなく、憚ることなく、注がれているのだ。「文は人なり」という格言は世間の常識であると同時に文学の原則である。

結局、このブログでは書評を中心に、お上品にコツコツ書いていくのだろう。しかし、その間に今までどおり、日記、ルポルタージュのような実生活を大胆に曝すような記事も上げていきたい。いずれにせよ、ガンガン読んで書きガンガン続けるしかないのだ。