私の仕舞支度

8月1日をもって、私は千葉県松戸市の有料老人ホームから、足立区伊興の特別養護老人ホームに異動する。読者諸氏はお分かりだと思うが、1年数ヶ月前に私は真逆のことを書いている。体よく言えば元の鞘に収まるということだが、その間、訪問介護を始めたりなどと、裏を返せば腰が定まらない、落ち着かない生活をしている。10月に入る頃には、勤め先を特養一本に絞って、今よりももう少し安定させたいが、総合職(正社員)には戻るつもりは毛頭ない。もう夜勤はやらない。私にも譲れないものがあるのだ。

今の有料老人ホームの同僚と働ける期間は1ヶ月を切った。その間、私は仕事で、会話で、視線で、自分と関係を切り結んだ人々との関係(間柄)を定義することに努めている。その人の人格、性格を定義することは案外やさしいが、一方、関係を定義することは関係を構築することを伴うので、けっこう難しい。認識と行為が同時に働いているからだ。畢竟、それは自分の住まう社会を理解し、それを作ることに繋がる。

今の職場で働ける日々が1ヶ月を切った。学生の頃、就活に失敗した私は「*活」という言葉が嫌いだが、現在、私のしていることは終活そのものである。