時には葡萄酒を

今年、健康診断を受けていないから、自分の身体がどうなっているのか分からないけれども、このごろ酒を飲み過ぎていると思う。時間なんて関係ない、機会があれば飲んでしまうし、その種類もビール、ワイン、ウイスキーなど、洋酒であれば何でもいけるのでケジメのつけようがない。もちろん酒量もとみに増えていて、濃き酒は水割りにすればえんえんと飲めるので、私は命の水アクア・ヴィッテを使って確実に命を削っているのだろう。

こんなふうに考えるようになったのも、友達に「酒の飲み過ぎだ」と指摘されたからだ。こういうことは人から言われて初めて自覚する。やはり、突き刺さるものがある。他者の言葉は客観的な事実のひとつである。事実を屁理屈をこねて否定するようになると、相当依存症が進行していると見ていい。そういえば、昔、妹が言っていたっけ。「兄ちゃんに酒は似合わないよ」

これからは酒の量を徐々に減らしていきたい。そのために酒に替わる飲料を探すことが必要である。コーヒーはどうだろう? 昔(学生の頃)はずいぶん飲んだが、今は大して飲めない。牛乳と砂糖を入れると際限なく飲めるが、これだと別の病気に罹る気がする。

やっぱり、紅茶、緑茶がいいのではないかと思う。私の好きな御香との相性もいい。人間、歳を取ると、身体に入れる食べ物、飲み物はだんだん優しくなると思うよ。でも、たまには毒なり薬なり刺激物を入れてやらないと、心と体は確実に呆けてしまう。その匙加減が難しいんだ。聖パウロも言っていた。「たまには健康のために葡萄酒を飲みなさい」と。