昨日、ブログに上げた連作「湯浴」は、職場の落語好きの年輩の同僚との競作の賜物である。
正直、自分でも驚いている。文語がごく自然に扱えるようになっている。半年間、文語訳『聖書』を読み続けた成果だが、自分の文体として結実しているとは思わなかった。老若男女が軒並み口語に靡いている現代の歌壇において、文語を使えるのはそれだけで武器になる。個性的な文体として認められる可能性がある。
来年、短歌結社に復帰しよう。結社誌(同人誌)を己の創作の主な発表の媒体にしたい。すごく俗な言い方をするが、文名を上げるために、そこでの縦と横の繋がりを使わない手はない。個人のブログも重要な創作の媒体だが、歌壇においてはまだまだ結社と結社誌が強い影響力を及ぼしている。短歌は組織の中で詠んだ方が反響が大きい。プロになりたければ、ちゃんとその業界に身を置くべきだ。
小説と短歌。この二つを車の両輪にして、私は創作を進めていきたい。