先日、連れ合いと鎌倉を旅行した。平日、比較的空いている頃合いに、混雑を避けて行けたのは、会社を辞めた功徳とも言うべきものであった。
初日は鶴ケ丘八幡宮を観光。私はキリスト者なので、神社の神々を崇拝することはないが、初めて訪れた彼女は楽しんでくれたようだ。境内の売店で鯉のエサを買うと、それに目がけて鳩が群がってきたのが良い思い出である。
その後、坂道を登って、建長寺を拝観した。臨済宗(禅宗)の山寺の円内には宿坊、道場を備えて、節制・禁欲の雰囲気を湛えていた。宗教は違うが、私もキリスト者として修行に励もうと思った。仏教、ことに禅宗に対する私の印象は良い。
仏寺を後にすると、小町通り沿いにある、鎌倉聖ミカエル教会を訪問した。司祭、執事は不在で、参拝者は私一人。神社は民衆で溢れんばかりなのに、教会には信徒の他に来ることはない。聖公会のみならず、日本のキリスト教会を思うと、寂寞たる気持になった。
夕暮から日没にかけて、江ノ島で遊んだ。名物の生しらす丼を食べた後、ホテルの客室でカンパイした。