BOOKMAN

Takashi Kaneko

看護師の預言

先日の血液検査の結果が出てきた。尿酸値は7.3mg。平均より少し高いくらいだが、痛風の発作が起こった時は急に下がるらしいので、平時はもう少し高いかもしれない。主治医の先生によると、尿酸値とその現象である痛風は、生活習慣にもよるが、まず、遺伝・体質だそうだ。仮に私が酒を断って、野菜をムシャムシャ食べたとしても、結局、尿酸値を下げる薬は処方されるだろう。ちなみに尿酸産生抑制薬は、フェブキソスタット 10mgを処方された。毎日朝食後に飲む。

それ以上に瞠目したのは、γ-GTの値である。66。思わず主治医に「こんなに酒を飲んでいるのに、こんなに低いんですか?」と聞き返してしまった。現状では、肝硬変はおろか脂肪肝とも無縁である。血液検査は逆説的に、私に酒を堂々と飲んでよいお墨付きを与えることになった。不思議なことに、介護職、新聞記者をしていた頃に比べて、バーテンダーをしている今の方が、γ-GTを含めた各種数値は改善されている。「やっぱり、酒が身体に合っているのね!」昔、一緒に仕事をした看護師ナースの声が聞こえたような気がした。