BOOKMAN

Takashi Kaneko

専門家

平日5時間、週末8時間、バーテンダーのアルバイトを入れているが、この期に及んでライターの仕事がどっときた。内容、分量ともにかなりあるが、時間のある時に腰を据えてかからなければならない。

しかし、こうして仕事を引き受けてみると、ライターとして自分は器用ではないことに気づく。何でも書ける訳ではない。今の時代、パソコンとインターネットで調べて、何でも書けるのかもしれないが、そのような誰でも書ける記事に価値があるとは思えない。情報だけを集めて書いた記事は早晩、AIに取って代わるだろう。今後、ライター/ジャーナリストは、専門的な知識と、それを下支えする豊かな経験を磨く以外に、生き残る道はないと思う。

このような情況で私に何ができるか?

ひとつは自分の専門以外は書かないということである。自分の専門以外は杳として沈黙する。この謙虚さが大事だと思う。しかし、専門については大いに書く。専門知に関しては、普段からその関心がなみなみとあるから、別に学位や資格がなくても書けるはずである。私の場合は、

  1. 介護福祉
  2. 文学
  3. 神学
  4. 政治学

が専門になるはずである。これでも多すぎるし、下に行くほど自信がなくなってくるが、これぐらい多岐に渡って関心がある。文学は一見、専門知ではないかもしれないが、書くためには知識と技術が必要なので、あれはまさに専門家プロの仕事である。