復活節第2主日のミサの後、トーマス・プラント司祭、立教聖歌隊のOB・OGとともに、ささやかな送別の時を持った。仕事のために一時日本を離れて、母国イギリスに帰国される先生に、神の祝福と加護があらんことを。
思えば、トム先生とは2023年のチャペルキャンプで、一緒に『雅歌』の勉強会を企画して以来の縁だ。神父トムの優しく温かな人柄と心遣いに、どれほど多くの人々が救われたことだろう。聖公会の司祭にして、立教大学のチャプレンとして先生は、私たち信徒・学生に対して、キリスト者としての模範を示した。キリスト教、すなわち神の福音を、言葉と行為によって人々に伝えることは正しく善いこと——このシンプルな事実を先生は、普段の授業、説教、宴会、そして、秘蹟を通じて、私達に体現してくれたのである。
私は司祭ではないけれど、太平洋を越えて、再び母国で仕事をする先生を祝福したい。心からそう思えた春の夕べだった。