しばらくの間、メインとサブの2台のPCを使っていたけど、データの同期などがややこしくなってきたので、1台に統合することにした。その際、メインに格上げしたのが、Macbook Air(2015)で、OSはLinuxの一種であるXubuntuを搭載している(すでに時代遅れになっているMacOS X Yosemiteは吹き飛ばした)。ハードウェアはCore i5、RAM 4GBと旧式そのものだが、LinuxはWindowsに比べてシンプルなOSなので、軽快に動作している。ただ、LinuxとMacはハードウェアの相性が悪く、カメラ、電源まわりなどで、いろいろな不具合に遭遇している。
Linuxは2011年頃から折りに触れて使っていて、多少の困難や、バグにぶつかることも多いが、その際に調べたり、治したりする時間と手間を含めて楽しんでいる。場当たり的に解決策をネットで調べるのではなく、そろそろ書籍を購読して、体系的に学んだ方がいいような気がするが、まだそれには至ってはいない。
Linuxを使っていて良かったことは、オープンソース/フリーソフトウェアを使う習慣が付いた点だろうか。一応、出版業界のキャリアを歩んできた私は珍しく、Adobe InDesignはおろか、Microsoft Wordも使わない。執筆はテキストエディタ Kate、組版は普段、で、デザインを伴うものについては、Libreoffice Writerを使っている。幸いにして、これらのオープンソース/フリーソフトウェアは、クローズドソース/プロプライエタリ・ソフトウェアに比べて遜色がないが、元を辿ると、UNIXのテキスト文化にその源流を持っている。
今、振り返れば、キャリアの折り返し地点で、InDesignなどを学び、日常的に使っていれば、また違ったキャリアが拓けていたかもしれないが(介護をやらなくても済んだかもしれないが)、当時、私は金がなかったし、今では、このように生きてしまったので、しょうがないと思っている。ただ、一度というか何度も出版業界を外れた私の執筆方法はエンジニアライクで、印刷のみならずWEBに親和的なので、ようやく時代が追いついた、という気がしている。