先々週くらいから転職を考え、実際に動き出していたけど、それは恐らく叶いそうもない。障害者のライターの求人はごく限られているし、自立して生活するに値する賃金が支払われるかという問題がある。試みに記者の求人を探してみたけど、出てくるのは有象無象の業界新聞ばかりで、入社したとしても、早々と辞める姿しか思い浮かばない。転職する、というかたちで私が出版業界に復帰するのは、たぶん、もう無理なのだろう。
なので、私はこれから先、不慣れな飲食業界で働きながら、それでも自分の関心を追究するしかないのだろう。学生のように、いや、それよりも遥かに激しく、読み、書き、かつ働かなければならない。一生、書生のように生きるのは、私が秘かに望んだことではないか。それは一見困難な道に見えるが、その実、肩肘はらずに案外、楽に生きられるのでないだろうか。ある程度、人間と世間を知った、中年だからできるのかもしれない。
この先、バーテンダーのアルバイトを続けていくことに迷いはあるが、もはや、飲食業界の沼地から足を洗うことはできないのだから、何らかの職に就かなければならない。料理は苦手だからコックはまず無理で、優美な所作が求められるウェイターも難しそうだ。そうなると、最後はバーテンダーしか残らない。この職業で生計を立てるのは至難の業だが、私は凝り性なので、飲食ではこの形でしか働けないと思う。
今、私にできることは、読み、書き、働き、そして、祈ることで、絶望を希望に転換することである。