BOOKMAN

Takashi Kaneko

しおりをつくる

立教学院諸聖徒礼拝堂のチャペルキャンプが8月9日、10日に清里で開催される。昨年に引き続き、私は今年も責任者チーフとして、26名の参加者の引率を務めることになる。幼児から学生、高齢者に至る幅広い年齢の人々が参加するので、事故、粗相のないよう、身が引き締まる思いだ。

キャンプの準備のひとつに、参加者に配布する「しおり」作りがあるのだが、私はこの作業がけっこう好きだ。休日、または仕事に行くまでの時間を利用して、パソコンとにらめっこしながら完成に近づけてゆく。原稿の締切に間に合わせるためのヒリヒリした、静謐な作業の時間がまことに好きなのである(今年もしおりの原稿は \LaTeXで編集・組版をしている)。

キャンプの企画となると、宿泊施設との調整や、参加者へのアテンドなど、対人関係の仕事が増えてくるが、一人でしおりの編集・組版に没頭していると、いっときでもその煩わしさを忘れられるからいい(問題・課題を先送りしている訳ではありません……。念のため)。

ともあれ、普段は日陰で仕事をしている私だが、チャペルキャンプに行くと「夏だな」と、移ろう季節をようやく実感できるのである。