BOOKMAN

Takashi Kaneko

バーテンダーの魅力

昨日、大学時代のゼミの先生と、昔の研究者仲間が、銀座の職場に飲みに来てくれた。私はシェイカーを振って、ウイスキーサワー、オレンジフィズなどのカクテルでもてなした。カウンター越しに、学生時代の思い出、今の生活、仕事など、いろいろな話をした。落ち着いた、楽しい時間を過ごして頂けたと思う。

昨年、新聞記者を辞めて、銀座でバーテンダーをしているが、生計は正直、火の車である。一時、放埒になった家計を立て直して、平時の緊縮財政を確立しなければならない。特に飲食費、交際費が多いので、見直しは必須である。

生活の苦しさのあまりに、再び出版業界に転職しようという考えも時々起こるが、この案は却下している。私が今更、出版業界で学ぶことは多分少ないし、他人の事業に自分を合わせるのは難しいと思う。まだまだ未熟だが、私は自分のスタイルが出来上がっている。

それに夜の仕事を続けていると、朝、昼、会社に行って働くということができなくなる。昼間は働きたくないのだ。書いたり、読んだり、できるだけカロリーを使わないことに使いたい。

最後にこれが極めつけだが、私がバーテンダーをしていると、周りが華やぐのだ。お酒を通じて、私の周りの人々が楽しみ、親しくなる。ゆえに、私はバーテンダーを続けるのだ。