女優の吉行和子が亡くなった。享年90歳。兄 吉行淳之介(70歳)に比べると、大変長生きされた。兄の無頼な生活に比べると、妹は節制した暮らしをしていた印象である。
父 吉行エイスケ(小説家)、母 吉行あぐり(美容師)、兄 吉行淳之介(小説家)、妹 吉行理恵(詩人)。偉大な芸術家一家だったことが分かる。文学志望の私は当然、淳之介に影響を受けている。彼の小説は真実に肉薄し、随筆、対談の名手だった。
あぐり、和子も晩年は筆を染めている。現代の日本では稀な、文学の香りがする、知性的な人達であった。こういう人達はもう二度と現れないのではないか。
