今日は都内の特別養護老人ホームに出稼ぎに行った。ここでは詳しく書けないが、ため息の連続だった。私が特養に入職した2018年の介護施設はこんな状況だったろうか。当時もいろいろな問題があったが、理想の介護を求めて、奮闘している職員は少なからずいた。私はそこまでの情熱を持ち合わせていなかったが(むしろ、絶望していたが)、彼等から学んだこと、励まされたこと、聞いた言葉があったのである。今の崩壊していく介護現場で、介護について論じ、語り、行える人がどれくらいいるだろうか? 特養の私の最初の上司は「介護はコミュニケーションです」と言った。また、別の人は「介護は社会で最も弱い人のためにある」と言った。この定義の当否が問題ではない。そういうふうに考え、伝え、言い切ることができる人が昔も今も必要とされているのである。