BOOKMAN

Takashi Kaneko

副業と才能

金曜日の夜は気が張っているのだろう。酒場バーの勤務が終わるとどっと疲れが来る。肩も背も腰も痛いが(同じく飲食で働いている友達は「身体の後ろぜんぶ痛い」と表現した)、肉体的な疲労だけでなく、精神的な疲労も影響しているのだろう。

立教学院諸聖徒礼拝堂の広報誌『レンガと蔦』13号の編集が佳境に入っている。と言うか、すでにヤマは越えて、後は校正を済ませて、印刷所に入稿するだけである。今回、私は編集・組版を手掛けたが、回を重ねるごとに、作業は早く精確さを増してきて、今では片目を瞑っても、完成させることができる。

しかし、実際に雑誌を作っていて思うのは、私は執筆・編集に向いているという事実だ。私は今、会社専属のプロパーのライター/エディターではないが、技術と経験に関しては決して彼らに負けていないと思う。私の次のメインの仕事は障害者就労支援で、出版と全然関係ないが、それでも副業が可能なので、私個人の編集企画を伸長・拡大させて行きたい。

生活のための本業とは別に、副業で自分の才能を開花させればいいのである。たぶん、世の文学に携わる人々の多数(特に作家ライター)は、そのように仕事をしている。戦後、特に高度経済成長で活躍した作家の生活とはだいぶ違うが、それでいいのだ。