鞄の中にいつも『CITY HUNTER』を忍ばせて、折に触れて読んでいる。
私の持っている
マンガもいいが、アニメもいい。特に第1期のOPは、『CITY HUNTER』の世界を見事に表現している。
摩天楼をエレベーターで昇る、冴羽獠の表情が優しい。というか、なんかエッチだ(色気があると言った方がいいのだろう)。「CITY HUNTER」の文字を背景に走る冴羽獠も、大都会で必死に生きている感じがする。マンガの初版は1986年。私の生まれた年と同じだ。私が物心ついた頃には、金融危機、大震災、疫病など、完全にロストジェネレーションとして育ったが、幼少期はバブル景気のまっただなかで育ったのだ。私の魂の故郷は、心のふるさとは、じつはこの辺にあるのではないか、とこのごろ思うようになった。私は根が田舎者なので、都会人になろうと努力してきたが、素朴に街を讃美できない気持も心のどこかにある。しかし、冴羽獠と槇村
「ユニオンの店からまきあげてきた金だ! これを持っておまえは逃げなきゃならん!」
「金……? 逃げる!?」
「そうだ。おれらはユニオン・テオーペを敵にまわしたのさ! ユニオンはおれ……そして香ちゃん、おたくも
殺 るといった! 危険分子はすべて消す! それがやつらのやり方だ! ぐずぐずするな! 早く用意しろ!」「あ……あんた、どうすんの!?」
「おれはこの街を離れる気はないんでね! どうした。泣いているヒマはないんだぜ!」
「ちがうわ。わたしもこの街をでていく気はないの! この街でやらなきゃ……ならないことが…できたから!」
「……………………!?」
「あんたには新しい相棒が必要でしょ!」
『シティーハンター』第7話「死のブラックリスト」
ある日、冴羽獠は依頼された仕事のために、大学に講師として潜入するが、放課後、夜の街にくりだすシーンもいい。
「若いギャルもいいけど
『シティーハンター』第31話「ネバーエスケープ」大学 はカタこるもんなぁ。やっぱ街 がおれには一番あうなぁ」
私は