BOOKMAN

TAKASHI KANEKO

Entries from 2023-05-01 to 1 month

An Organist

どこへ向かって死ぬか作者:片山 恭一日本放送出版協会Amazon 森有正。どうして、彼の名を知ったのだろう。当時、愛読していた辻邦生の作品からかもしれないし、そうではないかもしれない。ただ、家族と職業を投げうって、故国 日本を捨てて、単身、パリで暮…

取材の楽しみ

昨日、割と大掛かりな取材を終えたので、ひとまず、ホッとしている。新調したカメラのレンズも調子がよく、良い画が撮れたと思う。 10年前、新聞屋でライターをしていた時、私は取材に行くのが億劫で堪らなかった。体力的に疲れるし、その後に深夜のオフィス…

レンズ交換

2時間睡眠で起きた。仕事のことが気掛かりだし、やっぱり、興奮しているんじゃないかな。ここまで来ると、昼寝ならぬ夜寝だが、私はもうある時期から、睡眠時間に拘らなくなった。眠い時に寝て、起きたい時に起きればいいかな、と。サラリーマンをやっている…

堅信

昨日、港区芝の聖アンデレ教会で堅信を終えた。 堅信とはキリスト教で、受洗(洗礼を受ける)のあとに行われる、信仰を確認する儀式のことだ。 私の所属する聖公会では、洗礼は司祭によって、水(と油)を用いて行われるが、堅信は主教によって、精霊(神の…

DarkMode

仕事柄、テキストエディタの画面を視ることが多く、眼球が疲れやすくなってきたような気がする。実際、目の奥が痛いし、先日、健康診断を受けたのだが、両目の視力が0.6を切っている。4年前は1.5をキープしていたのに。 眼球への負担を少しでも減らすために…

サラリーマンの楽しみ

昨夜、夕食は四ツ谷の松屋で牛丼(並)を食したが、なんだか少し物足りなかったので、小岩の居酒屋 菊乃屋に寄った。 瓶ビール(サッポロラガー・中)1本、ハツ3本、砂肝3本、焼鳥3本。計2110円也。 普段は忙しいし、疲れているから、この頃は酒場に寄ること…

一人称の目

午前3時。眠りが短く、浅い。興奮しているのか、変な時間に起きてしまう。 こういう時はもう一度寝ようとしないで、起きて作業をする。読み書きが自分の趣味・仕事で本当によかったなと思う。私は言葉と(酒)がなければ、幾多の夜を越えることができなかっ…

孤独を怖れない

会社で新聞記事を書いたあと、家に帰ってブログを書く。あるいは家でブログを書いたあと、会社で新聞記事を書く。……ロバート秋山の歌「SAY KOU SHOW」みたいな永劫回帰に入るから、深掘りは避けるが、このサイクルがとても気持いい。社業と個人事業が比例し…

Z世代はいない

日曜日。一週間の始まり。立教大学チャペルのミサに参加する。気持を新たにする。 その後、池袋西口のラーメン店 武蔵屋でホウレン草ラーメンを食す。毎週日曜日に来て、本を読み、食器とカウンターをきちんと片づける人、そんなふうに店員さんに覚えられて…

言葉に仕える

「やっぱり、明るくなったよ」 ビールで喉を湿らせている私を見て、居酒屋の店主がふと、煙草を燻らせながら言った。 自分の実感だけでなく、他人にそう言われると、やはり、真実味がある。証あかしという言葉の意味がなんとなく分かるような気がする。人は…

石の上にも三年

私が今まで携わった仕事の中で、3年以上続いた仕事を挙げてみる。 書籍の進行管理 介護 記者ライターではないのか、と思われるかもしれないが、私はこの仕事に関しては初心者である。確かに新卒で10ヶ月間、ミニコミ紙の記者をしていたし、個人でもいろいろ…

存在の美学

深夜、凶暴な感情に襲われる。大してストレスのない生活を送っているつもりだが、実はかなり無理をしている、綱渡りの生活を送っているのだろう。今では、教会というキリスト社会を抜きにして、私の生存は考えることはできないが、同時にライターという職業…

肉体と精神

ああ、よく寝た。頭痛と眼球の痛みは何とか治まった感じ。ただ、お腹の調子が悪いので、今朝は正露丸を飲んで出勤しよう。 30代も半ばを過ぎると、20代の頃のように無茶できなくなった。中年に差しかかると、人は病を得ることが多いし、自らの健康を過信する…

不眠と孤独

午前3時。小田和正(オフコース)の「眠れぬ夜」を聴きながら、このブログを書いている。 アリピプラゾールの副作用のせいか、それともアルコールのためか、あるいは日中、パソコンのモニターを凝視し過ぎたためか、就寝後2時間で目が覚める。ショートスリー…

金銭と地面

『塔』5月号が到着した。力作という訳ではないが、提出した10首中4首しか載らなかった。選者は誰か確認するまでもなく、本を閉じた。「悔しい」という気持は不思議に起こらなかった。「もういいや」という投げやりな感情があるだけだ。 短歌を書くのは好きだ…

坊主バー

一昨日の夜、同僚と仕事終わりに飲みに行く。四ツ谷荒木町の焼きトン屋へ。美味であった。 2軒目はかの有名な坊主バーに。真言宗の僧侶がマスターをやっているこの店は、2時間に1回、お勤めの時間(お経を読む)があるなどイベントも充実している。読経の際…

Defeat of CivilSociety

会社の仕事と教会の活動が忙しくなってきた。首はかろうじて回るし、見晴らしも良いが、綱渡りをしている感じ。生活に緊張感が出てきた。言い換えると、今までどれほど弛緩した生活を送っていたのかが分かる。ライター/ジャーナリストの生活は私の性に合っ…

Empowerment

今年の夏に大学のチャペルでキャンプに行くのだが、そこで私は短歌の講師を務めることになった。講座名はこんな感じにしようと思う。「詩篇と雅歌に学ぶ短歌講座」。 教会の奉仕活動は基本的に無給である。また、私の所属する短歌結社も同人誌制作の膨大な業…

SocialWriter

今年のゴールデン・ウィークはとにかく多くの若者に会った。私が彼等に会うために足を運んだこともあれば、彼等が私に会うために自動車を転がしたり、電車を乗り継ぐことがあった。わが家はさながらオフィスのようであった(もう少し片づけて置けばよかった…

清濁併せ呑む

哲学者 森有正の情婦による回想記メモワール。 そう言ったら著者の栃折久美子に怒られそうだが、相方の森有正は否定しないだろう。「不倫は恋愛のもっとも純粋な形式である」と、彼はどこかの定義に書いていたはずである。 本書には辻邦生など、森が生前親し…

経済学入門

経済学を勉強している。今、読んでいるのは、N・グレゴリー・マンキュー『マンキュー入門経済学』だ。ケインズの『一般理論』の予習のために読み始めたが、たぶん、入門書だけではケインズに太刀打ちできないから、ミクロ経済学とマクロ経済学の教科書が必要…

記者と編集者

編集者は待つのが仕事である。しかし、私は待つのが嫌いである。 昔、文芸の出版社で編集者として雇われていたとき、隣に坐っている社長が言った。「君は編集者って感じじゃないよなぁ」 その社長の言葉は正しくて、今、私が勤めている会社にも編集者はいる…

知識と経験

午前2時起床。正直、眠いし、睡眠時間も足りていないが、布団に横たわってもしょうがないので、起床する。 家でも会社でも書いている。その質はともかくとして、とにかく手を動かしている。私にとって書くことは生きることであり、ゆえにライターは私の天職…