BOOKMAN

TAKASHI KANEKO

Entries from 2023-01-01 to 1 year

レンガと蔦

立教学院諸聖徒礼拝堂の刊行物に『レンガと蔦』というものがある。礼拝堂チャペルの会衆(信徒)が中心に編集・制作している雑誌で、これまで第8号まで発行している。先のクリスマスでは、信徒、未信徒の区別なく、聖餐ミサに集い、共に祈りを捧げた人々にお…

時の事 時の業

石を擲つに時あり石を斂むるに時あり 懐くに時あり懐くことをせざるに時あり 『傳道之書』 年末の疲労と心労が重なって、鬱になってきた。会社に行き、働いているが、近頃は蒲団で過ごす時間が多い。 躁鬱は私の持病なので、今までの人生、躁も鬱も何度も経…

校了とその後

12/26 『シルバー新報』の新年号が校了した。仕事はベストを尽くしたが、虚無と孤独に襲われたので、帰路、ケンちゃんの酒場で飲んだ。 12/27 先週の休日出勤の代休として、今日の午後は代休を取得した。四ツ谷でラーメンを食べたあと、そのまままっすぐ帰宅…

伝記から小説へ

介護の業界新聞『シルバー新報』で、「福祉起業家列伝」という介護・障害福祉の若手経営者の小伝を連載している。 まんぞく介護 西谷剛様 むさし介護アカデミー 近藤心也様 そもそも、この企画は私の文学好き、特に伝記好きが嵩じて始めたのだが(もちろん、…

LaTeX and EPUB

久しぶり。いったい何日ぶりにブログを更新するのだろう。この間、会社と教会の仕事で忙しかった。特に先週まで、チャペルジャーナル『レンガと蔦』の編集作業が正念場を迎えていたので、息をつく暇もなかった。それでも、先日20日に事務所に無事納品された…

タラント

老人ホームの介護職から業界新聞の記者に転身して、7ヶ月が経つが、ようやく仕事を覚えて、楽しくなってきた。この頃はブランケット判の8頁中、6頁と7頁を任されているので、執筆に加えて編集することが増えた。悩みは尽きないが、楽しみも多い。記事ネタを…

痛風

完全に痛風である。そのために昨日、東京農業大学に取材に行こうとしたが、経堂から歩くのに辛すぎて、断念してしまった。その後、薬局でロキソニンを購入、服用し、なんとか家に帰ったが、このような激痛に度々襲われては、仕事に差支えがある。 今日は幸い…

武勲

左足の母指球が腫れている。一瞬、痛風かと思ったが、関節そのものではなく、その周りの筋肉が腫れているから、靴ずれの一種だと分かる。でも、尿酸値が高いと、関節周辺の炎症を悪化させることがあると、整形外科医から聞いたことがある。生活習慣には気を…

仕事が楽しい

10日ぶりに煙草を吸った。パイプとシガレットをそれぞれ一服。コロナやインフルエンザではないけど、咳と痰が酷かったので、自粛していたのだが、少し気持を落ち着かせたかったので、手を伸ばした。煙草に合わせる飲物はウイスキーではなく、安い赤ワインが…

他流試合

10月22日、女優の松岡みどりさんに連れられて、巣鴨聖泉キリスト教会の主日礼拝に参列した。松岡さんとは取材先で知り合い、お互いにクリスチャンであることを確認すると、「ぜひ、私たちの教会に遊びに来て」とお誘いを受けたのだ。 巣鴨聖泉キリスト教会は…

副業

今日、会社の給与明細を見たら、やっぱり、まだまだ低いなあ、と感じる。特別困窮はしていないし、殊更に遊ぶ金は欲しくないが(むしろ、酒場から足を洗いたい)、このままで良いです、とは間違っても言えない。 かといって、転職、独立が第一選択肢に入る訳…

不調

眠れぬ夜が続く。そろそろ痩せ我慢をせずに、医師から処方された抗精神病薬と睡眠薬を服用した方がいいだろう。先週まではけっこう強気で生きていたので、この落差には驚いている(その時も睡眠時間は短かったが)。体力が落ちて、鬱になると、原稿を書くこ…

編集の楽しみ

昨日は取材が1件あった。先日、私の書いた記事を読んだ社長は、私のことを「記者」として認知してくれたようだ。30分の取材が終わると、社長は私にたまたまその場に居合わせた、医療福祉業界で野心的な取り組みをしている人物を二人紹介してくれた。人が人を…

在宅勤務

昨日、取材中に咳が止まらず、帰社するも半ば強制的に半休になり、家路に就いた。途中、咳がひどくて、飯田橋で途中下車した。 抗原検査はマイナス。ただの風邪かもしれないし、もしかすると、アレルギー性の喘息かもしれない。定期的に発症するようなら、内…

空虚感の正体

「今、何の仕事をしているの?」と訊かれたら、私はためらうことなく、文筆家ライターではなく、編集記者ジャーナリストと答えるだろう。原稿を書けば足れり、というような仕事ではない。執筆のスキルは重要であるし、核であるが、それ以上に編集のスキルと…

チャペルバザー

10月15日、立教大学のホームカミングデーおよびチャペルバザーが執り行われた。 私はカレーライスの玉ねぎ3kgを切り、炒めることで、細やかながら貢献した。自宅で予め行い、大学に持っていくのだが、京成線と山手線の車内は、玉ねぎの臭いでムンムンしてい…

安房鴨川

連休2日目。安房鴨川にある会社の同僚の別荘に泊まりに行く。途中から来た私は釣りやバーベキューに参加できなかったが、酒宴には加わることができた。ウイスキーを2本持参し、夜明まで仕事や哲学を語り合う。別荘には裏山があり、そこからしばしば野猿が姿…

堅信式

昨日は芝の聖アンデレ教会で堅信式があった。私は一信徒として、また「チャペルジャーナル」の編集記者として、記念撮影に行ったのだが、その後、月島のもんじゃ焼き屋 片岡でしたたかに飲んだ。普段、飲みなれない芋焼酎を飲んだためか、今日はいささか頭痛…

荷風の遺産

職場でキーボードを敲いていると、私達の会社を担当している保険のお姉さんが近づいてきた。 「貯蓄・投資に興味があると聞きましたけど、30年積み立てて、満期が来て受け取れる個人年金があるんですけど、いかがですか?」 「30年積み立てるとすると、私が…

木枯らしと紅茶

午前2時に目を覚める。スーツを着たまま寝ていた。身体が冷えている。不意に紅茶が飲みたくなった。近所のセブン・イレブンに出かける。道すがら神社の前では木枯らしが吹いていた。 セブン・イレブンでは私よりも若い、20代後半のメガネを掛けた女性が夜勤…

得意と苦手

「兼子くん、苦手なことは無理してやらなくてもいいのよ」 介護付き有料老人ホームの看護師が、介護業務に四苦八苦する私を見かねて、休憩時間に掛けてくれた言葉だ。 それから、約1年後、訪問介護の利用者宅の床の一角を拭き忘れた廉で、電話で問い糺されて…

Legend

国際福祉機器展(H.C.R.2023)が閉幕した。最終日、「シルバー新報」と「月刊ケアマネジメント」のブースに、前編集長の川名佐貴子さんが訪問し、私たち編集部員を激励してくれた。 川名さんは同紙の発行部数を大きく伸ばした方で、現在はフリーランスの福祉…

認識論的誤謬

今週の『シルバー新報』で、認知症の妻を介護した俳人へのインタビューを掲載した。編集長はゲラを読むと、「やっぱり、専門の人が書くと違うわね。まるで『智恵子抄』だわ」と、珍しく褒めてくれた。この仕事に関しては、少しも力まずに大胆な記事を書けた…

編集記者

午前1時。夢で企画のことを考えながら起きる。ようやく編集記者ジャーナリストらしくなったじゃないか、と感慨深くなる。私にとって文学者ライターは芸術家だが、編集記者は完全に職人である。最初はこの業を気乗りせず、嫌々やっていたが、近頃はなんだか楽…

Nominication

業界新聞に転職すると、酒を飲む機会が多いことに気づく。夕方になると、皆そわそわしてくる。「人々は乾く」。 私は社交が文明の進歩を促すという福澤諭吉と同じ立場に立つので(その点、孤独は個人が担うべき十字架である)、酒を飲み、社交が華やぐことに…

物自体

この頃は読書と執筆のモチベーションが下がってしまって、机の前に坐るのも億劫なほどである。ここでひとつウイスキーを生きで飲んで奮起してみる。TINCUPという、前職の老人ホームの同僚から貰ったアメリカン・ウイスキーだ。華やかなのに落ち着いた味であ…

Galileo Galilei

午前1時起床。睡眠時間が少ないことに閉口しているが、もう、これでいいような気がする。この時間に起きて、会社とは関係ないブログなどの文章を書いている。ある意味で生産的な時間だ。文章を書くことが生産的な行為と仮定した場合の話だが、私は今、勤め人…

書き抜く

「シルバー新報」の増刊特集号が校了を迎えている。この1週間、自分でもよく書き抜いたなと思う。特に誉めることはしないし、特別にシャンパンを開けることもないが、去年まで老人ホームでケアワーカーとして働いていた男が、介護の業界新聞とはいえ、ジャー…

こま切れ

21時に寝て、22時30分に起きる。睡眠時間1時間半。眠気がないと嘘になるが、机に向かい珈琲を飲みつつ原稿を書き始める。こういう「眠れぬ夜」は睡眠薬などを飲むのは愚の骨頂で、むしろ、読書や執筆を強いて行うことで、自然な眠りを誘うのである。しかし、…

早く遅く

週末、会社の仕事を家に持ってきたが、結局、ほとんど手につかず、進まなかった。 私は会社の仕事は会社の仕事、個人の仕事は個人の仕事。「カエサルのものはカエサルのもの、神のものは神のもの」。おそらく、15年以上社会人をやっている経験上、会社の仕事…