Entries from 2020-05-01 to 1 month

鳥の水炊き

当ブログ「COMPOSITION」へのアクセス数が1,000回を更新した。1日平均10回未満、多くて10数回のPVである。お世辞にも人気ブログとは言えない。読者は不特定多数ではない、私の友達である。有り難いことだ。 ブログを始めた動機は私なりに真剣だった。それな…

アイデンティティ・クライシス

先日、職場でテレビを観ていたら、オリンピックの日本代表選手が、新型コロナの不況でスポンサー収入が激減、運送業のアルバイトを始めたことを明らかにした。彼はインタビューに対して、自身のアスリートとしての意識が危機に曝されている、と沈鬱な面持で…

クラコフの夜の暗さ

会社から与えられた2日間の休日をもっぱら読書にあてている。疫病のために図書館が休館になので、近頃の私は本とCDをネットで買いあさっている。床にもテーブルにも書籍がうず高く積んである。この積読の山を崩すことが今年の目標である。要らない本は売るか…

深夜営業

私の職場ではシフトが4つに分かれている。7早(7:00-16:00)、日勤(9:00-18:00)、11遅(11:00-20:00)、13遅(13:00-22:00)、夜勤(22:00-7:00)。私はゆっくり朝寝ができる13遅が好きなのだが、勤務後に同僚と落ち着いて飲み、食い、語ることができない…

読書と仮眠

0時頃に目を覚ます。21時頃に布団を敷いて眠りこけてしまったらしい。夢を見た。舞空術で空を飛ぶような、荒唐無稽な内容だったが、登場人物は大概、実在していた。現実に繋がる、少し怖くて、悲しい夢だった。しばらく起き上がることができなかった。 机の…

飲酒と痛風

夜勤中、左足の母指球が痛いことに気づく。これで2回目、おそらく痛風だ。去年の12月だろうか。その日も夜勤中に同じ所を痛めた。母指球が痛いと踏んばれないから、冷や冷やしながら利用者をベッドから車椅子に移乗した。びっこを引きながら、やっとの思いで…

Y先輩のスタイル

築地の出版社で派遣社員をしていた頃のことである。記者ライター、編集者エデイターなど出版業界の花形になれなかった私は、業務部と呼ばれる、いわゆる生産管理部門で、書籍、雑誌の用紙の選択、計算、発注、バーコードやISBNなどの法文の校正など、編集以…

閉ざされた21世紀

小岩のバーで飲んでいた時のことである。一人の客が会計を済ませて席を立った。酒に酔っているにもかかわらず、彼は無表情で、口は真一文字に結ばれていた。当時はマスクを着用することが一般的ではなかったのだ。 バーテンダーが言った。「また来てください…