Entries from 2024-06-01 to 1 month

ノートと万年筆

会社の仕事はそこそこ忙しいし(この頃は残業をするようになった)、教会の活動も夏に向けて本格化し始めた。私生活プライベートもそこそこに充実している。しかし、何かが足りない。——文学だ。 学問と芸術の二つの要素を兼ね備えた真剣な遊びを、私は新聞記…

我と汝

根源語を語る人は、言葉の中に入ってゆき、その中に生きるのである。 マルティン・ブーバー『我と汝』 この頃、キリスト教神学に触れることが多く、それと関連して、哲学書を読む機会が増えている。しかし、先日、フィヒテ『浄福なる生への導き』を読んで、…

天使の分け前

普段、鞄に入れている聖書の痛みが激しくなってきたので、他の版に交代することにした。私は文語訳聖書を愛読しているが、2年間、鞄に入れて、電車の中、あるいは会社の休憩中に読んできた。しかし、鞄ごと雨に打たれることもあり、表紙や本文が所々破れてし…

TIME CAN’T WAIT

今週は新聞にたくさんの記事を書いているので、いい感じである。しかし、手持ちのネタをだいぶ放出したので、来週からどうしようかと途方に暮れる自分がいる。 深夜、ウイスキーをやりながら、オフコースを聞く。「眠れぬ夜」「たそがれ(ENDLESS NIGHTS)」…

睡眠薬

不眠症が深刻になったので、睡眠薬を飲み始めた。私は介護をしている時も、新聞記者をしている時も不眠症になる。この宿痾はどうやら私の存在に根差していると思わざるをえない。 処方された睡眠薬はデエビゴ 5mg。服用後、徐々に神経に作用し、覚醒後のキレ…

活字と組版

午前1時に起きる。珈琲を飲む。私にとって珈琲は仕事と勉強のために仕方なく飲むものである。学生の頃は朝から晩まで珈琲を飲み、それで何の支障もなかったが、社会人になり、ストレスで不眠がちになると、夜、珈琲を飲む習慣は失われてしまった。本当は酒よ…

ツカレ

新宿で大学の友達に会う。何か用があるのかと思ったが、特になく、暇だったという。 西新宿の立ち飲み屋でイッパイやる。兼子くんに合った仕事はないものかねぇ、と聞くので、私はキリスト教ないしキリスト教文学をやりたい、と答える。あとはひとえに努力と…

Bar Kaneko

3時間寝て、目を覚ます。ウイスキーコークを飲む。 早朝覚醒を嘆じる前に、自宅がバーみたいになっていることに気づく。ロングカクテルはお手の物だし、これでシェーカーがあれば、ギムレットも物にすることができる。家でカクテルを作る生活に憧れていたの…

パラダイス

『イエスよ、御国に入り給ふとき、我を憶えたまへ』 イエス言い給ふ『われ誠に汝に告ぐ、今日なんぢは我と偕ともにパラダイスに在るべし』1 十字架に架けられながら、罪人を祝福する、イエスのこの境地に私たちは至ることができるのだろうか。 今年イッパイ…

手段と目的

夜中に断続的に目が覚める。未明の今はウイスキーを飲んで、これから、3、4時間寝かしつけようとしている。このままの生活を続ければ、破滅に向かうことは明らかだ。 誤解を恐れずに言えば、私は仕事人としては合格であるが、社会人としては落伍している。こ…

外に求める

先日、友達が主宰する広報の勉強会に、午後半休を取って参加した。りえぞん企画とWovn Technologiesの共催で、宣伝会議の講師を務める山下和行氏が登壇。豊富な事例と理論を参照し、社内広報(IC, internal comunication)の意義を説き明かした。 私がこの勉…

祝福

友達と「10年後、20年後、どうしていたい?」と話し合った。私は「人に何かをしてはいけない、と言うのではなく、こうすればいいんじゃない、と背中を押すような人になりたい」と言った。「それを聞いて安心したよ。カネゴンが文学者としてのキャリアがどう…

夜酒

夜中、目を覚ましたので、ウイスキーをトワイスアップでイッパイやりながら、『イミタチオ・クリスティ』(キリストにならいて)を読む。 別に不眠症だと思わないが、この頃、一気通関に6時間寝た日は指で数える程しかない。夜中に起きても、酒を飲みながら…

編集企画

校了後、朽ち果てた私は、もはや会社で原稿を書く気が起きなかった。あまり、大きな声では言えないが、今日、私がした仕事といえば、ウェブサイトの更新と宛名シール貼りくらいだ。 今、ウイスキーの水割りを飲みながら、このブログを書いている。リラックス…

エマオ

この頃、自己肯定感が低かったが、昨日、会社で原稿をゲラにしてもらうと、案外、悪くない、良い仕事をしていると思えた。 とはいえ、このままの状態が善いとは言えないだろう。私は次を意識して行動するしかない。 昨夜、帰りの電車の中で、『ルカ傳福音書…

実在と虚無

この世の虚無を感じて、心がざわざわしているが、そういう時はウイスキーでも飲みながら(パイプでも吹かしながら)、過ぎ去るのをじっと待つことである。 大切なことはこの世に永遠はないと感得しても、この世の虚無に引き込まれないことである。確かにこの…

地下室の手記

出勤前、鞄の中にドストエフスキーの『地下室の手記』を忍ばせる。電車の中で紐解くと、鉛筆で書き込みがたくさんしてある。たしか、大学4年生の時に読んだが、学生の当時、この本の内容を理解できていたのだろうか。『地下室の手記』の主人公は40歳。私の実…

思想的孤立

日曜日にして、すでに青い月曜日ブルーマンデーの気分になっている。本当に情けないが、会社に行くのが憂鬱である。 介護福祉の専門新聞の記者として、ストレスなく、執筆・編集できる。そう思っているし、実際、どれほどビジネスライクな記事でも、私は心に…

おでかけ子ザメ

昨夜は職場で歓迎会。幹事を務めた。今はせいぜい社交を楽しめばいいと思う。四ツ谷で働いているにも関わらず、その街で酒を飲むことがほとんどない。だいたい飲むのは小岩だ。京成小岩のトリビアが5月末で閉店なので顔を出した。 今日は午前中の聖書の会の…