BOOKMAN

TAKASHI KANEKO

思想的孤立

日曜日にして、すでに青い月曜日ブルーマンデーの気分になっている。本当に情けないが、会社に行くのが憂鬱である。

介護福祉の専門新聞の記者として、ストレスなく、執筆・編集できる。そう思っているし、実際、どれほどビジネスライクな記事でも、私は心にもないことを書いたことはない。私の仕事の環境は恵まれていると言えるだろう。

けれども、将来、独立した物書きとして立ちたいと思い、そのためにキリスト教の信仰を持っていると、会社でサラリーマンを続けるのが難しく思える時がある。職場で理解されていない、あるいは理解者がいない、そう感じてしまう。

しかし、会社にこの無理解の責任を帰するのは、やはりお門違いだと思う。職場の人々が私から離れたのではなくて、私が彼等から離れたのだ。その責任はすべて私にある。

結局、強烈な個性を持ち、将来、独立して物を書きたい、という志を持つ者は、既存の会社でサラリーマンを続けるのは難しいのである。独立、あるいは組織を作る以外に選択の余地は残されていない。