キリスト教出版の可能性

前回、キリスト教文学の志望とその可能性について書いたが、今度は出版の可能性について考えてみたい。

将来、個人事業主として独立した後、私は一種の編集プロダクションの設立を考えている。雑誌、書籍、電子書籍の発行を主な事業とするが、企業の広報の請負もやる。自分が今まで培ってきた知見、経験を存分に生かすことができるだろう。

そこで出てきたのが、キリスト教出版社の設立の可能性である。個人の編集企画はやがて、出版社に成長する。一人でやるかチームでやるか悩む所であるが、出版部門は私一人の責任でやる方が潔いかもしれない。広報(広告)部門は軌道に乗った後は、できれば誰かに任せたい所である。

キリスト者ないしキリスト教会は一般的に精神的なものを尊ぶと思われがちだが、実際にはパンとぶどう酒という肉体的なものを志向する個人と社会の集まりである。私はそこに信頼を置いているのだが、これは出版にも言えて、キリスト教徒は基本的に紙の書籍と雑誌を大事にしている。出版を通じて、個人と社会の才能タラントをいかに伸ばすか。この頃はそんなことばかり考えている。