会社を辞めて空いた時間を家政と読書に充てている。家政は料理と掃除、資産運用に至る様々な行いを含んでいるが、自宅を拠点に個人事業を営むとなると、その奥深さ、難しさを改めて実感している。
今年、特に今月は仕事の礎を築くために、執筆よりも読書をして過ごす。読み物は聖書、文学書、神学書、思想書が中心だが、今後は起業・経営・会計に関するビジネス書を加えようと思う。そうなると、家中が本でイッパイになるが、読了して不要になった本は片っ端から売るなり捨てたりしたい。
しかし、こうして纏まった読書の時間を確保できるのは学生時代以来、いや、それ以上だ。窓際の椅子に坐り、秋雨の音を聞きながら、珈琲を片手に読書に耽ると、他人の文章を鏡にして、自分を見つめ直す良い機会になる。読書は精神の安定にも寄与するようで、本の頁を捲っていると穏やかな気持になる。
今は纏まった収入はないが、それでも不思議と不安はない。生活が荒れなければ生計は後から付いて来るし、本質的な所では、神の愛、己の力を確信しているのだろう。それなら最初からこうすれば良かったのに、と思うが、そうは行かないのが人生である。失敗することも多いけど、前を向いて歩いて行きたい。