BOOKMAN

TAKASHI KANEKO

晩餐

厚生労働省でひと仕事終えると、竹橋で働いている友達と合流した。近頃、私がブログで気弱なことを書いているので、心配してイッパイ付き合ってくれるというのだ。生きていれば、特に一芸に生きている人間は、時に自信を失くす時がある。駆け出しの頃がまさにそうで、世間の毀誉褒貶と、自身の絶望/希望の連鎖に打ち克つには、手と足を動かすこと、自分の才能を信じること、そして、友達を大切にする他にないのだ。

竹橋から小岩に移動すると、〆にラーメンを食べることになった。名店 若竹の暖簾をくぐる。煮卵とワンタン、牛筋煮込みを頼む。旨い。その後、明日、朝食を食べないでしょう、ということで、塩スタミナラーメンの特盛を頼み、二人で分かち合った。晩餐と呼ぶにふさわしい夜だった。

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