紙の本を中心とする本格的な出版社は作れなくても、電子書籍を中心にすれば可能なのではないか、という思いがよぎる。Kindleならばそれができるし、少部数・低予算のオンデマンド印刷にも対応している。
電子書籍の標準的なフォーマットのEPUBならば、少しcssを覚えれば扱えるので、学習の障壁が低い。InDesignなどと違って、基本的にテキストデータで作業が完結する所がよい。で培った組版への関心と、テキストベースの執筆・編集方法を両方実現することができる1。
そして、最後に肝心なのは、自分が文学者として作品を書くことである。本当の自信、本当の満足はその他の事では得ることはできない。編集者として、他人の作品の完成を支援するのは楽しいし、出版に携わる者の醍醐味であるが、私が自身を賭して書くことに比べれば二の次の事に過ぎないのである。
- 私はもうWordを使えない身体になってしまった。↩