一人称の目

午前3時。眠りが短く、浅い。興奮しているのか、変な時間に起きてしまう。

こういう時はもう一度寝ようとしないで、起きて作業をする。読み書きが自分の趣味・仕事で本当によかったなと思う。私は言葉と(酒)がなければ、幾多の夜を越えることができなかっただろう。中途覚醒をした時、作用時間の短い睡眠薬を飲んで、もう一度寝る人もいるが、私はそういうことはしない。今夜もありがとう、ウイスキーと思う。

執筆/編集の仕事をしていると、校了に間に合わせるために、会社の仕事を家に持ち帰ることがあるが、上手くできたためしがない。私は会社と家の仕事をきっちり分けたいタイプの人間である。家に居る時は個人の関心に集中したい。会社では介護福祉について書いているから、家では、政治経済、哲学宗教について、読み、論じ、書きたい。会社と自宅で引き裂かれていると言えば、それまでだが、こうして会社の事業とは別に、私個人の関心を持ち続けないと、ライターとして生き残ることはできないと思う。次の10年、20年先を見据えるとは、そういうことだ。

今朝、早めに出社して、溜まっている仕事を片づけよう。