編集者と伝道者

『レンガと蔦』第9号が校了し、先ほど入稿作業を済ませた。8日後に諸聖徒礼拝堂に納品される予定だ。号を重ねるごとに確実に誌面のレベルは上がっていくが、これを善しとするかは意見が分かれるだろう。編集の敷居レベルは確実に上昇しており、気をつけないと、誰でも気軽に発行できなくなる。しかし、私が編集委員を務める以上は、誌面の質は絶対に落とすつもりはない。一番良いのは会衆の中に編集・出版のスキルを持つ人を育成することである。マルティン・ルターの時代から、伝道・宣教には出版が不可欠と相場が決まっている。私の今の編集者としての仕事は、伝道者としての活動に確実に繋がっているのだ。

今年から多分、チャペルキャンプのチーフも務めるし、教会の活動は本格化していく。基督キリスト社会の事象は市民ブルジョア社会のそれと確実に矛盾するので、正直戸惑うが、おそらく私は前者に振れるので、受難は避けられないと思う。教会の仕事・活動を通して、私は業界新聞の記者ではなく、文士、伝道師の面構えを見せ始めた。