煙に包まれて

昨夜、パイプでキャメル・メンソールを一服したあと、アークロイヤル、ラッキーストライク(青)と立て続けに吸ったが、ラッキーが凄くまずいことに気づいた。定価450円。値段相応というところか。その後、ウイスキーを飲み、就寝。ウイスキーならば、安酒でもそれなりに様になるが、安タバコはちょっと頂けない。そんなに頻繁に吸うものではないので、煙草は良いものを買いたい。やはり、今後はパイプと手巻ハンドメイドを中心にした方が良さそうだ。

煙草の煙に包まれて眠るのが好きだ。パイプ用の「桃山」など、ラムなどの洋酒をふんだんに使った、柔らかい香りの煙草の副流煙が好みだ。やはり、そうなるとイガイガした刺激の強い安タバコは相応しくないということになる。

昨夜、気づいたことだが、今まで酒と煙草の取り合わせマリアージュを楽しんでいたが、実は煙草そのものを味わうことが如何に大切なのかが分かった。ながらは良くない(携帯のゲームをしながら、煙草を吸う輩を私はもっとも軽蔑している)。煙草を吸っているあいだは、火先、口先に全神経を集中しよう。今まで漠然と吸っていた煙草の味がわかるようになるはずだ。

と、そんな火遊びを夜な夜なしていると、牧師はこんな生活はできないな、と思う。教会附属の牧師館はたぶん禁煙だからだ。

堅苦しい生活は苦手だ。記者をへて、小説家になるのが一番いいな、と思った。煙草を吸っていると、そんなことを悟る夜がある。

ARK ROYAL