エゴイズム

いつからだろう?人間の動機は問わないと決めたことがある。それは原因-結果の因果論的思考様式を前提にしているし、仮にあるとしても、単一ではなく、複雑に絡み合った束のようなものだと想像している。そのために、目の前にいる人に尋ねてみても、納得のいく答えが返ってこない。場合によっては嘘をつくこともある。しかし、その人を責めてはいけない。人間の動機はそれほど分からないものなのだ。

しかし、それでも人間の私利私欲が露骨に見えてしまう時がある。その時、私は引いてしまう。そして、純粋無垢なものを求める自分に気づくのである。

人は我利我利のエゴイズムを克服できるのか? それは個人主義とどのように交差し、対立するのだろうか?私の問題の一つである。