小休止

われわれは悪循環に陥ろうとしている。金がないから何もしないというが、何もしないからこそ金がないのだ1

持病の基本薬を切り替えたことで、一時的に体調を崩したので、今は会社に1ヶ月間くらい業務の負担を軽くしてもらい、静養に努めている。この期間中に薬の量を調整し、徐々に身体を慣らしていくのだ。「静養」と言っても、入院や休職のような大規模なものではなくて、当面の夜勤の中止とシフトの若干の見直しである。働きながら療養するのが、なんだか私のスタイルに合っていて2、仕事を含めた諸々の活動は健康増進に役立つという、私の常識的理解と一致している3

緊急事態宣言が解除されたにもかかわらず、今は外に飲みに行くことはほとんどなく、友達と社交する以外は家に引き籠って読書に専念している。そして、深夜、気まぐれに酒をちびちびやりながら、来年はどんなふうに過ごすか考えている。葛飾の陋巷はまだ木枯らしは吹いていないが、私の意識はすでに年の瀬である。コンピューターの電源を点けて、このブログを含めた公開・非公開の日記を更新していると4、私には多分、Journalistの才能があるのではないか、と思うようになった。「夜討ち朝駆け」はJournalistの一側面に過ぎない5。書斎に腰を据えて、伝記を執筆し、隠れた真実を明らかにすることも、Journalistの立派な仕事である。この狭苦しい世間に6、私に与えられた、限られた才能を働かせる路はないのだろうか? そんなことを一人、不器用に巻いた手巻煙草を一喫しながら考えていた。


  1. ジョン・メイナード・ケインズ

  2. 働きながら勉強するのも、今では私のスタイルである。

  3. もちろん、病気と活動の程度次第。

  4. 友達から、私のブログは「日記」であると言われている。

  5. 私はむしろ、そのような不規則な生活は苦手である。

  6. 反対に、世界は広い。