記者修業

まだまだ修業が足りない。作家修業ではない。記者としての修業、記者修業である。

取材対象との間合いの取り方が未だに分からない。こちらも仕事ビジネスであるから、相手に接近するだけが能ではなく、離脱すること、手放すこともするのだが、どうしても生来のサービス精神が勝って、相手に巻き込まれて、一緒にワイワイやってしまう時がある。自身と相手との距離を縮めた分、相手に感情移入した丈、良い仕事ができる場合があるが、私の場合、時に職業意識を放棄してしまうことがある。そうなると、最早仕事にならない。記者失格である。

私が業界新聞社に身を置く理由は、新聞記者ジャーナリストとして修業すること。この一事に尽きる。