オンラインでの打ち合わせの後、ウイスキー・ジンジャーを拵える。ウイスキー・バックという呼称の方が一般的なのかもしれないが、私はジン・トニックに倣い、前者の方がしっくりくる。ベースを何で割っているのか、聞くだけで分かるからだ(ちなみにハイボールという呼称よりも、ウイスキー・ソーダと言う方が好きである)。
ベースになるウイスキーの銘柄は何でもよろしい。その日、その時の気分で決めればいい。雨降りの夜はスコッチで、暑い昼下がりはバーボン、何も考えたくなければ、ジャパニーズ。私の常備酒 サントリー・ホワイトは甘辛なので、ジンジャーエールによく合う(違和感なく、馴染みすぎるのが却って欠点だが)。
美味しく作るコツは、ベースとなるウイスキーを入れすぎないこと。こういう清涼飲料水で割る甘いカクテルは、味の方向性を割り材にすべて委ねてしまう方がいい。アルコールは添えるだけである。そんな他愛もないことを、飲みながら考えるのであった。