BOOKMAN

TAKASHI KANEKO

代償

チャペルキャンプから帰った18日の夜から、右足の親指の付け根の調子がよくない。痛風の発作である。特に今夜はひどく、小岩駅から自宅まで20分歩くことができず、バスを使ってしまった。家に帰って、ひと眠りして起きると、さらに悪化しており、親指の付け根から周囲に炎症が拡がっているようだ。今まで何度か痛風の発作はあったが、今回は一番ひどく、回を重ねるごとに悪化する傾向にある。

炭水化物とタンパク質、それもアルコールを好む食生活が悪いのは分かっているが(野菜が嫌いな訳ではない、高価な上にわざわざ食べなくてもいいと思うのである)、それ以上に体脂肪が増えて、激太りしたのが良くないのだと思う。今、私に出来ることは、痩せること、ダイエットすることである。9月末に会社を辞めるので、それから集中して取り組めることである。私が会社を辞める理由はキリスト教文学に集中したいなど、いろいろあるが、大きな要因の一つに体調不良が大きな割合を占める。

顧みれば、私の体調不良は老人ホームの介護現場で働いていた時から始まっていた。痛風の発作はこの時期に始まったし、ストレスから酒と煙草はエスカレートしていった。介護の現場で働くことで、私の躁鬱病は6割緩解したし(今は9割5分緩解している)、市民社会しゃばの人間が培うことのできない、判断力、率先力、そして、他者の苦痛に対する共感エンパシーを獲得することができたが、その代償は大きかったのである。