BOOKMAN

TAKASHI KANEKO

通常運行

今朝は教会に行く予定だったが、諸般の事情で取り止めにした。洗礼準備中なのに、だらしがないではないか、と言われそうだが、私の私事プライベートが充実することはそうそうないので、これはこれで善しとする。

就活の予定を入れすぎて、捌き切れなくなったことは自分でも反省している。もう二十代の新卒の頃とは違うのだ。時間もないし、体力もない。板野サーカスのように大量にミサイルを打ち込んで、そのうち一発を当てるのではなく、よく照準を定めて、確実に目標を仕留めるやり方でなければならない。その瞬間に、知力と体力、そして時間の全リソースを集中させるのである。

今回、何よりも心残りだったのが、就活に一切のエネルギーを投入したために、総体的な創作活動が停滞したことである。短歌と小説はもとより、ブログさえ書けなくなった。特に後者に関しては世間の目を意識して書くのが憚れたことが最大の原因である。今後は書き手として、そういう面も対処しなければならない。

私がライターとしてコンスタントに書き続けるためには、普通に仕事をし、労働する中で、普通に仕事を探さなければならない。フェリークス・クルルが「この生活とあの生活は並行しているのです」と言ったように、そういう曲芸師の業を平気でしなければならない。だから、就活は週1回位が限界であるし、その間、つなぎの仕事をしていても少しも恥ずかしいことではない。肝心なのは作品を書き続けること、そのための環境を整えることである。畢竟、今回の転職はその作業の一環に過ぎないのだから。

板野サーカス ©ニコニコ大百科