文明と社交

先週末、会社の私達のシマのメンバーで飲み会があった。一応、私ともう一方の歓迎会らしいが、まあ、飲み会である。

コロナが明けて、会社の行事として公に正々堂々と飲み会ができた。これは本当に喜ばしいことである。もちろん、人々の集まりだから、相性はあるし、皆が皆、楽しく心地よい訳にはいかないが、普段の業務時間では話せない本音を話すことができて良かった。当日の天気は生憎の豪雨だったが、帰路、雨に濡れながら、お互いの誤解が溶けたような心地よさがあった。

そのお蔭だろうか。週明けの今日は、上司・同僚と円滑かつ自然にコミュニケーションが取れて、甚だ仕事がやりやすかった。心なしか緊張感が生まれ、目の前の業務に集中して取り込むことができた。同僚に、上司に、会社に貢献したいという思いが芽生えた。生産性が上がったのである。

福澤諭吉は『文明論之概略』で、社交が文明を促すと言っているが、今回、それを身をもって経験した。福澤は大のビール党だったと聞く。

こうして、個人と社会は成長していくのである。