主治医

躁鬱病の処方薬が残り20錠を切った。もしかすると、今の私ならば薬に頼らなくてもやっていけるのではないか、という考えが一瞬頭をよぎるが、精神科の薬は頓服として飲むよりも、コンスタントに飲み続けて、血中濃度を一定に保つ方が効果を実感できるので、切らしてはならない。人それぞれ、高血圧の体質、糖尿の体質があるように、躁鬱の体質、統合失調の体質があるのだ。薬はその人の体質、体調に応じて、症状を和らげるのに役に立つ。今の私はそういうつもりで薬を飲んでいる。けっして、治療しよう、ましてや完治しようと思ってはいないのである。

精神科の主治医 K先生が、そのクリニックでは、毎週金曜日しか出勤していないことに気づく。私は平日は会社に勤めているので、基本的には土曜日にしか通院することはできない。つまり、主治医を替える必要があるのだ。約5年間、K先生にお世話になったことを感謝しつつ、新しい先生に治療の継続をお願いしたい。あの頃に比べて、私はこんなに元気になった。次の段階に進んだのだ。