午後の懈怠

まったくやる気が起きない。体調不良で、この週末は、家に引き籠もっているのだが、その間、肉体的な不調と引き換えに精神的には安定していたので、抗精神病薬を飲むのを怠った。すると、どうだろう——脳内の神経細胞間のドパピン濃度が低下したのか、何事に対しても、まるでやる気が起きなくなってしまったのである。書く気もなければ、読む気もならない。酒も飲みたくない。ただ蒲団に寝そべって、時が過ぎるのを待つだけである。実の所、この原稿を書くために奮起して、近所の酒屋からワンコインの葡萄酒を一本買ってきて、冷蔵庫でキンキンに冷やして、ちびちびやっているが、まったく美味くない。一杯で限界である。

特に目立って抑鬱の症状はないが、かといって、生きる気力もない。こういうのも広い意味で躁鬱病の症状なんだと思う。しかし、そもそも仕事と人生はそんなにやる気を促すたちのものなのだろうか?と思うこの頃である。

葡萄酒を飲んでも不味い