病気のキャリア

昨夜もアリピプラゾールを3mg飲んだが眠れなかった。素人のくせにバスケットボール部に入るという変な夢を見たが、これはレム睡眠なので、あまり休息していない。夜食を食べた後、自然な眠気に襲われたが、あのまま薬を飲まずに寝落ちした方が却って熟睡できたかもしれない。

眠れないからといって、この薬は効果なし、と判断するのはまだ早い1。睡眠不足でも、精力的に本を読み、ブログを書いている。やはり、薬を切り替えたことで躁転したのだろう。寝不足なので快調ではないが、オランザピンを飲んでいた頃のつねに眠たくて、無気力な状態に比べると、人が変わったようである。今後、ますます増大してくる人生の苦難に対し、強気の姿勢でいられるのだ。やはり、この薬には抗鬱作用がある。

とりいそぎ、今月は鎮静を目的とするために12mgを服用して様子を見る。そして、月毎に9mg、6mg、3mgと漸減して、自分に合った容量を模索していきたい。昔はこんな人体実験のような服用の仕方は耐えられなかったが、今の私は自分の身体を科学的、客観的に眺めることができるようになったのかもしれない。病人としてのキャリアを積んだのだ。不測の事態に対して、私はタフになった。経験主義がここにも生きている。


  1. とはいえ、私が精神科薬を飲む主な目的は眠るためにあるのだが……。