BOOKMAN

TAKASHI KANEKO

隠遁生活

昨夜、酒を飲んでいたが、だんだん詰まらなくなってきたので、薬を飲んでさっさと寝た。午前4時起床。目覚めは爽やかである。

年末年始は自宅に引き籠って、文学、神学の勉強をするつもりだったが、結果的にほぼ毎日外出し、人交わりしていたような気がする。12月30日は自宅に居たが、Zoomで2時間半にわたる(!)ミーティングをしていたので、その日も人と会っていた実感がある。幸か不幸か私は全き孤独を過ごすのは苦手なようだ。この志向は仕事に対して良くも悪くも作用する。デカルトは「よく隠れる人はよく生きる」と言ったそうだが、私にはそのような生涯を送る自信はない。「孤独ならざる社交生活」(中村真一郎)が私の目標だったのだ。

しかし、時に本当に仕事をするためには社会から隠れる必要もあるだろう。大学を卒業して以来、世間並みの生き方に捕らわれていた私は、その意気、その勇気がなかったのだ。2024年は世間の求めに応じることなく、孤独の日々を送りたい。教会の神と人との交わりは逆説的に、私の決意と生活様式を強めてくれるに違いない。