Tears for Fears "Everybody Wants To Rule The World"を聞きながらブログを書いている。
一時期、心理学を少し勉強したことがある。人に薦められてのことだが、『臨床心理学入門』などを読んでいた。もともと、私は個人の心理を探る心理学よりも、国家や社会、そして、それを作る個人の行為を探る政治学の方に関心がある。もちろん、それだけでは主観的に満たされない所があるから、文学に走ったのかもしれないが、基本的に人間は言葉と行為で評価される世界内存在という認識があるのだろう。個人のドロドロとした意識・無意識の感情に人はどこまで関心を向けるだろうか。語られたこと、為されたことが人間のすべてなのだ。
しかし、たまに心理学も勉強してみたいと思う時がある。
夜、暗闇を歩いていると、鬱に沈む時がある。ふと、自分の心は何か桎梏を、心理的外傷を抱えているのではないかと思う。多分、その通りなのだろう。今は薬で症状が抑えられているし、再発予防のためには薬を飲み続ける必要があるが、薬だけでは病気は治らないのである。そのために心理学が必要かは分からないが(もしかすると、精神病理学かもしれない)、薬学以外の臨床心理学的方法に多くの期待を掛けてもいいかもしれない。