モノクロの夢

経済的な理由から、今の職場で週5日で働くのは私の希望だが、先方(会社)の方は常勤(総合職)を提示してきている。有難い話だが、さすがにそれは後退というべきだろう。常勤になれば住宅手当もボーナスも貰えるが、読んで字のごとく、すべての時間帯で働く、要するに夜勤をしなければならない。夜勤をすると、私の場合、持病の躁鬱病が昂じて不眠が悪化するし、夜勤明けは休みとはいえ、休日が丸一日つぶれてしまう。否応なしに生活が会社一辺倒になるのは目に見えている。経済かねと引き換えに、わざわざ不幸ふしあわせになるようなものだが、それは私らしいやり方だろうか? 明らかに後退というべきである。幸福しあわせを分かっているのに、わざわざそれを手放すのは愚かなことだ。

経済的に足りない部分は週1日の訪問介護で補填すればいいし、なにより大事なことは、働く時は働く、学ぶ時は学ぶ、遊ぶ時は遊ぶ、と生活にメリハリをつけることである。夜勤を除く週5日の勤務はそれに適っていると思われる。本業と副業がアベコベになっていると言わざるをえないが、私はライターとして地道に読み書きすればいい。臆せずに言えば、私は現場のケアワーカーとしては結構有能で、需要がある限り、そこで働くのも悪くはない。ただし、今の仕事に不満を抱いているからには、ステップアップするための策は必ず打つこと。来年、ソーシャルワーカーの資格を取得するために通信制の大学/専門学校に通うが、これは侮らない方がいい。その間の学費と生活費を確保することはもちろん、相当、時間と労力を費やすだろう。