大将と和解した。酒の力も借りて、わだかまりが解けたような気がする。キリストはみずからを通じて、人に神と和解することを説いたが、人はまず神と和解する前にみずからの
介護を辞めて出版に行きたい、と大将に正直に話した。自分でも当然の要求だと思う。すると、大将は今の持場(現場)で働きながら、面白おかしく介護を書けばいいと思う。知己の天才編集者が私にアドバイスしてくれたことと同じだ。しかし、私が書きたいのは介護ではなくて、人間そのもの、そして、彼/彼女が棲む社会である。それが介護の現場と重なるかもしれないけれども、やはり、偶然の一致に過ぎない。
先に自身の