BOOKMAN

Takashi Kaneko

小説ブログの試み

小説の習作を書く場として、新たにブログを解説することにした。当初はnoteで書くことを検討していたが、原稿の編集方法がリッチテキストであること、ルビの記法が独特であることから見送った。今の所、Markdownで直接執筆・編集できる、はてなブログが最有力候補である。ホント、はてなブログはエンジニアライクな書き方をする者の味方である。有料会員なのだから、これくらい使い倒さなければ駄目だ。

今まで小説を書きたくても書けなかった。書いても何度も途中で挫折した。アイデアは常に頭の中にあるのに、それを表出できない苦しい日々が続いていた。ようやく、それを発散できると思うと嬉しいかぎりだ。小説をブログで書くというアイデアは自分の中から必然的に生まれてきたが、先達の努力に学ぶ所があったかもしれない。

そのひとつが、小山正見さんの俳句フォトだ。俳句に写真を組み合わせることによって、超絶技巧が求められる俳句の敷居を3~4段下げて、俳句初心者でも親しみやすくするのが目的だったらしい。普通の俳句と違って、吟行の楽しみも多いと思う。ただし、意識的に創作の敷居を下げたとはいえ、その過程は真剣な創作者そのものだ。俳句は10句、30句、50句、100句詠んでいると、その中で必ず佳い1句が見つかるのである。そのためには毎日詠まなければならない。現在、『東京新聞 川崎版』に企画を持たれている小山さんの句業を思うと、「継続は力なり」というシンプルな事実に励まされるのである。