BOOKMAN

Takashi Kaneko

カクテルの材料

正午、新小岩で精神科を受診する。睡眠時間が減少しているので、抗精神病薬に加えて、睡眠薬を処方してもらう。

その後、その足で、小岩の酒屋 やなぎやに寄る。定番のサントリー・ホワイトに加えて、赤玉スウィートワイン、そして、カクテル用のシュガーシロップを買う。帰宅すると、ウイスキーは酒棚に、ワインは冷凍庫に入れ(数時間後にキンキンに冷やして飲むため)、シュガーシロップは冷蔵庫に入れる。

現在、わが家の冷蔵庫のボトルの棚には、

  1. ライムジュース
  2. レモンジュース
  3. オレンジジュース
  4. シュガーシロップ

が収められている。すべてカクテルの材料である。ビールやタンサン、トニックなど、他の酒、割材が入らないから、そろそろ、急いで冷蔵庫の中身を整理しなければならない。

しかし、こうして冷蔵庫の中身が洋酒、しかもカクテルの材料で占められるのは、ある種の爽快を感じる。酒を作るという、ひとつの目的に向かって組織されていく、この潔さ。実生活において、多少、不便だけど、料理をしない私にとって、台所の新しい趣味ができて嬉しく思う。