BOOKMAN

Takashi Kaneko

Shall you next drink?

昨夜は疲れ切って、布団に倒れ込むようにして寝たが、上手く寝付けずに、途中で目を覚ました。身体が緊張して眠れなかったのだろう。軽くイッパイやればよかった……。

昨日はオープンからお客様が途切れることなく、コンスタントに売り上げた。カップルで来てくれる常連の方とは、楽しく政治思想の話ができたし、外国の方とは、私の拙い英語でコミュニケーションができた。

お客様のグラスが空いたので、"Shall you next drink?"と聞くと、"It's good question!"と破顔の笑みで答えてくれた。

現場で働いていると、楽しくも緊張感があるし、身体が凝って張って、腰が痛くなるけど、こういうのがAIに代替されない仕事なんだな、と思う。

昨今はAIの台頭で、ホワイトカラーからブルーカラーに転職する人が一定数いると聞く。私もライターとして言わせて貰えれば、ハウツーもののお役立ち記事、コタツ記事などは、すべてAIに書かせれば良いと思う。最終的に人間の校閲・校正は必要だが、それでも人間が書くよりも正確で、効率が良いだろう。

文筆の仕事で最終的に人間に残された領域は、文学アート報道ジャーナリズムしかない。個性と新規性、そして、それ以上に、現実に根差していることが、これらの仕事には求められるのだ。

だから、文学という虚業に身をやつしている身からすれば、バーで働く、水商売で働くことは無駄ではないのである。老人ホーム、障害者施設で介護をすることも然り。ポストAI、これからの文学は、今まで以上に現実の経験に根差していることが求められるのではないか。