今年の誕生日プレゼントは連れ合いに、モンブランの万年筆を貰った。今年は嬉しいことに二本立てで、2000年代のノブレス・オブリージュと、作曲家モデルのフレデリック・ショパン。どちらも貴重なヴィンテージ万年筆で、頂いた品物の貴重さに驚きを隠せない。
万年筆は普段の筆記の他に、小説など気合いを入れて書く原稿の下書に遣うが、今後はもう少しいろいろなシーンに活用してもいいかもしれない。たとえば、ブログの下書とか。経験上、タイピングよりも手書の方が長く、粘り強い文章を書けると私は思う。
原稿の下書を万年筆(または鉛筆、サインペン)で書くなんて、なんて悠長なんだ、と思われるが、私はライターとして商業主義からどんどん遠ざかって行っていいと思う。仕事をする上で、効率性は大事だけど、すぐに金になることを求めなくてもいい。
今後、私のライティングはますます趣味性の様相を帯びてくるだろう。それは世間では有用だと見なされないかもしれないが、文芸の創作に舵を切ることは、物心ついて以来の私の本来の志望に適うことなのだ。
上司、父親、恋人——。今まで私は折に触れて、大切な人から万年筆を貰ってきた。私の創作活動はたくさんの人々の恩寵に支えられているという事実を忘れてはならない。